混泳環境でのミナミヌマエビの繁殖
熱帯魚を飼育する上で悩みとなるのが水槽内に生える苔です。
苔は水草の表面にも生えますが、水槽ガラス面の内側にも生えるために
水槽内が見えづらくなるばかりか見た目が汚くなります。
また、熱帯魚に与えた餌の食べ残しは水質を悪化させ
水換えのサイクルが早まり手間がかかるようになるばかりか
見た目も綺麗ではありませんし何よりも熱帯魚の健康によくありません。
ミナミヌマエビやヤマトヌマエビは、このような熱帯魚の水槽の掃除屋として混泳させます。
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魚がいる水槽では注意が必要
ミナミヌマエビもヤマトヌマエビも雑食性ですので
熱帯魚の食べ残しの餌も苔も食べて掃除してくれるわけです。
このように掃除目的で混泳させる場合が多いミナミヌマエビやヤマトヌマエビですが
実際に水槽に入れると熱帯魚とはまた違った動きがユーモラスでもあり
それ自体の飼育にも魅力を感じるようになるかもしれません。
ヤマトヌマエビは海水の混じった汽水域で幼生の期間を過ごしますので
水槽で繁殖させることは不可能ですが、ミナミヌマエビは完全な淡水性のエビですので
環境さえ整えば水槽内で勝手に繁殖していきます。
ただし、卵からふ化した直後の稚エビは体長が2mmほどしか無く
成体のミナミヌマエビを捕食しないグッピー等の熱帯魚でも容易に捕食することができるめ
混泳環境では成長させることは困難です。
対策としては水草や流木など生まれた稚エビが身を隠すことができるものを
多めに水槽内に入れるか、繁殖専用の水槽を別に用意するか水槽の一部を区分けして
抱卵しているメスを見つけたらそちらに隔離して産卵させます。
また、稚エビは遊泳力も低いのでろ過装置に吸い込まれてしまいますので
ろ過装置の吸水口にスポンジを取り付けるなどして吸引されないようにします。
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