ミナミヌマエビを飼育して繁殖させる方法について
ミナミヌマエビは日本原産の淡水エビです。
静岡県沼津市付近から九州にまで幅広く生息しています。
体長は雄で20mm、雌で40mm程度の小型のエビです。
同様に日本に生息するヤマトヌマエビに較べると小型です。
ミナミヌマエビの特徴は、日本に生息する淡水エビの中では陸封型であり、
繁殖するために海水を必要としない点にあります。
先ほど述べたヤマトヌマエビの場合、卵からふ化した幼生は海に流され、
海水と淡水が混ざり合う汽水域で成長し、
4mm程に成長してから再び川を遡ります。
そのため、ヤマトヌマエビの繁殖には海水が欠かせません。
この両者の違いは、飼育する場合に大きな差となります。
ヤマトヌマエビは産卵してから卵がふ化して成長する過程で
海水が必要となるために自宅の水槽で繁殖させることは困難です。
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一方、ミナミヌマエビはその生活史が淡水で完結しているため、
環境さえ整えれば飼育している水槽でも繁殖させることができます。
ミナミヌマエビの飼育のために必要な機材ですが、
一般的な水槽とマツモなどの水草、エアレーションを行うためのポンプ、
水を浄化するろ過装置で十分です。
ろ過装置はあまり強力なものだと生まれた稚エビを吸引してしまうので
弱いもので十分ですし、水槽が大きければ不要な場合もあります。
念の為にろ過装置の吸水口にはストッキングをかぶせます。
なお、水槽は見た目を気にしないのであれば
発泡スチロールの箱でも構いません。
むしろ、温度変化が少ないという意味ではそのほうが向いています。
餌は市販されているザリガニ用のエサや
ご自宅にある他のお魚用のエサでもOKです。
ちなみに、我が家ではコリドラス用タブレットが一番人気です。
ミナミヌマエビは丈夫なエビで環境さえ整えればすぐに繁殖します。
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